楽しめ!ホタル図書館dd(゜∀゜)bb

★ゴール!インショット!W

気持ちの通りに言葉を発するのは難しい…。
けれど私は言ってみる。感情の現れを。そのままに。
「土方サン…私……。」
「…。」
離された腕の温かさを感じながら、それでも精一杯に言う。
「私…私は、土方サンに憧れてました。正直言うと、もしかしたら”好き”と言う感情もあったと思います。でも…、さっきのあの瞬間…私は…」
「…すげぇなー…」
「えっ?」
「……アイツはすげぇよ…、数分で一瞬にして一人の女を捕まえちまうんだから…。アイツには…そういう力ってもんがあんのかねぇ…」
「土方さ…」
「行ってアイツ笑顔にしてやんな、アイツの笑顔は中々イイ顔だぜ。早くしねぇと気持ちが流れていくぞ。アイツは心変わりが早えぇんだ。」
「は…い。土方サン…。ありがとうございます!」
言うと私は走り出した。
アイツを捜しに。校舎をかけめぐる。

―見つけなきゃいけない人がそこにいる。

「沖田総悟!!話がある!!」
そいつは雨が降っている中、裏庭の隅にいた。
びしょ濡れの髪の毛からポタポタと雫が落ちている。
「アンタ…私のこと…守るべき人だとか言ったよね…!」
驚いた顔の総悟にかまいことなく、気持ちをぶつける。
「だったら根性見せてよ!!守ってよ!!私は守られることしかないんだから…総悟が守んないで…私はどうなっちゃうの!?」
その時また、あの時の温もりが返ってきた。
「守られることしかできないくせに…偉そうにいろいろ言うんでねェ…!!…好きだよハルカ……」
私の心に欲しかった温もり。温かさ。言葉。全て手に入れた…。
見つけた。私が入れるちょうどいい腕の中…。
「総悟…」
私の矛盾な生活が、ほんの数分で…。
大きく変わったのだった…。

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