ハヤテ小説

一年の計は元旦にある・・・のかなぁ? 番外
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「全く、あなたたちは・・・」
「いいじゃないか」

美希たちにいいようにいじられていたヒナギクは、思わずため息をついた。
ハヤテは未だに理沙や泉にいじられている。

「で、ヒナとはどこまでいったんだ?」
「何ですか、その質問!?」
「(わくわく♪)」
「((瀬川さんがすごく目を輝かせているのは気のせいですよね?))」

いや、気のせいじゃないよ?
しっかり光ってる。

「((否定して下さいよ、作者さん!!))」

それは無理ですね。
ついでに理沙もニヤリと笑っているぞ?

「((うわ・・・。早く言って下さいよ))」
「ハヤ太君、どうなの?」
「聞かないで下さい、そんな事。・・・あ、そういえば」

ふと思い出したかのような表情をするハヤテ。
何を思い出したのだろうか。
そして、理沙を見て。

「ずっと言いそびれていましたけど、その格好、似合ってますよ」
「あ、ありがとう。・・・ずっとって・・・」
「以前、マイクを届けに来た時からです。状況があれだったんで・・・」
「あー・・・。あの時はすまなかったな」
「あの時って?」

わくわくと楽しそうな泉。
美希もどこか面白そうにしている。
・・・からかうつもりだろうか。

「いやぁ・・・、ナギポンの屋敷に行った時、マイクを忘れて帰ってさぁ。ハヤ太君が家まで届けてくれたんだよ」
「大変な目に会いました・・・」
「何があったの?」
「小鳥を助けようとしただけなのに再選泥棒と間違えられて牢屋に入れられたり、地下でワニと遭遇したり・・・」
「本当に大変だったのね・・・。っていうか、理沙の家の地下ってワニがいるのっ!?」

普通では考えられない事に思わず驚くヒナギク。
まぁ、普通、家の地下にワニなどいないのだから、当然の反応だろう。
作者もそう思う。

「そうみたいだ」
「何で?」
「うーん・・・。趣味かなぁ・・・?」
「それもどうかと思いますが、僕的には朝風さんが持ってた麻酔銃の方が気になりました。っていうか、本当にどういう時を想定してあんな物持ってるんですか!?」
「あーいう時を想定して」
「訳分かりませんよ」

意味が分かっていないのかいるのか、泉は始終わくわくしっぱなしであった。
ヒナギクは思わず溜息をついていた。

「麻酔銃って・・・。それ、銃刀法違反じゃない?」
「知るか、そんな事。第一、漫画の中でそんなもの関係ない」

漫画に出てる本人がリアルな事を言うなよ、理沙・・・。
でも、ハヤごとの世界ではそんなもの関係ないか。
ハヤテも持ってたし、重火器。
美希は何を考えたのか、一瞬ポーカーフェイスを崩す。
そして。

「・・・いつも持ち歩いてるんじゃないだろうな?」
「さすがに学校には持ってかないさ」
「そっか。・・・ってあれ?」

ふと、理沙の向こう側に視線を移す。
そこには、どこか見覚えのある・・・というか、ものすごく見知った人がいた。

「どうした、美希?」
「何かあった?」
「理沙、ヒナ、あれ・・・」

美希が指差した先にいたのは、自分達がよく知っている人物。
ヒナギクにとって、かけがえのない、唯一の姉。
そう。

「お姉ちゃん・・・?」
「何で雪路がこんな所にいるんだ?」

ハヤテ達の担任であり、白皇学院の世界史教師であり、ヒナギクの姉である雪路がそこにはいた。
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