ハヤテ小説

ある日の三千院家
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空の青く澄み切ったある日の午後の事。
三千院家では、今日も平和な一日が流れていた。

「ハヤテ!」
「何でしょう、お嬢様」
「野球しよう!」
「え・・・?野球ですか?」

突然の事に驚くしかないハヤテ。
だが、そんな驚きもすぐに消える。
何故ならナギのその手には、【タッ○】や【○2】などの野球漫画があったから。
そして、部屋の中を見渡すと、そこら辺にも【クロス○ーム】とか言った野球漫画が転がっていた。

「(あー・・・漫画に影響されたんですねー)いいですけど・・・」
「よし、じゃあ9人集めるぞ!」
「へっ?試合でもするんですか?」
「もちろんだ!」

言い切ったナギにハヤテは一瞬唖然とする。9人だと試合は出来ない。せめて2チーム分、18人いないと・・・。
ナギはどうするつもりなのだろう。
考えは深まるばかりである。

「あの・・・お嬢様、9人じゃ1チームしか出来ませんよ?どうするつもりですか?」
「あっ・・・」

どうやらそこまでは考えていなかったらしい。
何はともあれ、メンバー集めが始まる。





結局、18人集めて2チーム作った。
1週間ほど練習し、今日は試合。

「それにしても・・・ほんと、いつも唐突よね」
「はは・・・お嬢様、漫画に影響されやすいですから」

ナギを見ながらヒナギクとハヤテが話していた。
ハヤテは苦笑した。

「ヒナギク、ハヤテ。タッ○の達○とコ○ローみたいに素晴らしい連係プレーをするのだぞ」
「よく分からないけど・・・。ハヤテ君、宜しくね♪」
「ええ」

漫画とかには疎いヒナギクには、ナギの言っている事がさっぱり分からなかった。
そして、そのすぐ近くで。

「タッ○か・・・。あれは面白いよな」
「うんうん♪和○が交通事故で死んだ時は思わず泣いちゃったよ」
「朝○南が可愛いな」
「野球漫画と言えば、お○振りも面白い」
「だねー♪私は○2も好きだけど」

美希・泉・理沙の生徒会三人娘が野球漫画について話していた。
もし止める人がいなければ、永遠に続いているだろう。

「よし、そろそろ始めようか」
「そうですね」

ナギの一言で、試合は開始されたのだった。
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