1/5ページ目 とある日の朝。 空は見事に晴れていて、雲ひとつないとても良い天気で。 小鳥がさえずるのを聞きながら、一人の少女が目を覚ました。 「ん〜・・・」 背伸びをする。 そして、ふとカレンダーに目を向けて気がついた。 「5月15日・・・私の誕生日だ・・・」 そう、今日は5月15日。 まぎれもなく、この少女ー西沢歩ーの誕生日だった。 「ハヤテ君、ナギ」 「何ですか、ヒナギクさん?」 「今日、放課後どんぐり来てくれる?」 場所は変わって、此処は白皇学院生徒会室。 ついでに現在、昼休み。 「別に構わないが・・・また突然だな」 「いいじゃないですか、バイト先なんですし。でも、ほんとに突然ですね」 「二人とも、今日が何の日か知ってる?」 首を傾げるナギ。 そして、ハヤテは少し考えた後で、ふと何かに思い至る。 「今日は確か5月15日・・・西沢さんの誕生日ですよね?」 「その通りよ。それでね、お祝いしたいのよ。今日の放課後、喫茶店を貸切にしてもらったから、思う存分出来るし」 「貸切って・・・」 「あそこ、もともとあまりお客さん来ないし、マスターに事情を話したらあっさり許可してくれたわ」 その時の光景を思い出したのか、ヒナギクはふと微笑んだ。 せっかくなのだから、祝わないわけにはいかない。 というより、思いっきり祝ってあげたかった。 「ハムスターの誕生日か・・・ま、折角だし少しくらい祝ってやるか」 「そういう事なら、私たちも行ってやらないわけにはいかないな」 「うんうん♪」 「折角だからな」 突然割り込んできた、聞きなれた3つの声。 三人が振り返ってみると。 そこには思ったとおりの人物達がいた。 「あなたたち、いつの間に・・・」 「さっきからいたよ♪」 「ほんとに気がつくと後ろにいたりしますよね・・・」 「それが私たち動画研究部なのだよ、ハヤ太君」 そう、そこにいたのは、生徒会三人娘だった。 いつの間にか話を聞いていたらしい。 行く気満々で話を進めていた。 「実はプレゼントは既に用意してたりするし」 「っていうか、あなたたち、歩の誕生日知ってたの?」 「美希ちゃんが調べててくれたんだよ♪」 「調べるのは得意だから」 「そういうことだったのね」 楽しみにしてる中、時は矢の様に早く過ぎていった・・・。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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