ハヤテ小説

ちょっと特別な一日 アフターストーリー
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「ねぇ、ふと思ったんだけど」

「何ですか?ヒナさん」

「あの時理沙が渡してたDVD、何だったの?」



それは、バイト中の事だった。

とはいえ、客はほとんどいないけれど。



「あのDVDですか?あれは・・・その・・・ハヤテ君の画像集でした」

「ハヤテ君の?」

「盗撮みたいでしたけど」

「盗撮って・・・懲りないわね、あの子達も・・・」



ヒナギクの言葉を聞いて、苦笑する。

盗撮とはいえ、かなり上手く取れていて、思わず見入っていたほど上出来だった。

同時に、盗撮って犯罪じゃないかなとか思ってみたりもしたけれど、深く追求はしない事に決めた。



「それで、貴方はそれをどう思ったの?」

「え?」

「だ、だから・・・ハヤテ君の盗撮画像見て、どう思ったかって聞いてるのっ」

「その・・・やっぱりハヤテ君はかっこいいなぁって・・・」



歩のその表情を見て、思わずDVDを見てみたい衝動に駆られる。

どんな姿が映っていたのだろうかと気になって仕方がなかった。

そんな事を考えていて、ふと歩の方を見ると、彼女は何か決意したような表情をしていた。



「あの、ヒナさん。私、決めました」

「な、何を?」

「私、ずっと保留にしてた告白の答え、聞きに行こうと思います。どんな答えが返ってくるか分からないし、怖いけど・・・でもやっぱり聞きたいんです」



固い決意なのがよく分かるほどの真剣な表情。

それを見たからこそ、ヒナギクは。



「そう。頑張ってね」
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