ハヤテ小説

和やかで平和な記念日
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12月2日の三千院家台所。
現在、此処ではハヤテとマリアによって夕食が作られていた。
そして、そのハヤテとマリアは何やら話していた。

「明日ですねー」
「そうですね」

何が明日なのだろうか。上の日付から考えてみて欲しい。
ある人物が好きな読者の方々にはもう既にお分かりだろう。
そう、明日は。

「お嬢様、楽しんでくれますかね?」
「普通のパーティーならともかく、誕生日パーティーなんですから、あの子も楽しんでくれますよ、きっと」
「そうですね」

彼らの主、三千院ナギの誕生日である。

「あの方々も呼んでいますしね」
「ですね」

あの方々とは誰なのだろうか。
それはこの先、分かる事になるので割愛させていただこう。





翌朝、12月3日。
ここは白皇学院。ナギたちの通う学校。
に聳え立つ時計塔の中にある、生徒会室。通称「天球の間」。
この場には現在、ヒナギク、生徒会三人組、そしてハヤテがいた。
ちなみにナギは、教室で伊澄や分かると話している。

「今日だな」
「そうですね。ちなみに、夕方からですよ」
「分かってるよー。ナギちゃん、喜んでくれるといいね♡」
「喜んでくれますよ、きっと」

何故生徒会室に集まっているのか。
それは、上の会話を見てもらえれば分かるだろう。
そう、ナギの誕生日について話をするためだ。

「それにしても・・・寒いな」
「12月だもの。・・・雪も降ってるみたいだし」

ふと窓の外を見たヒナギクの眼に映ったのは、降って来る雪。
ちなみに、景色自体は高所恐怖症なので怖くて見ていない。

「わぁ・・・綺麗だねー♡」
「そうね・・・。ちょうどのタイミングだし」

目をキラキラさせて喜んでいる泉に同意する美希。

「雪なんて久しぶりに見たな」

ヒナギクの入れた紅茶を飲みながら一言呟く理沙。

「ふふっ♪誕生日に雪なんて、ナギもきっと嬉しいでしょうね」
「・・・お嬢様が、雪が好きかどうか問題ですけどね」

ヒナギクの言葉を受けて苦笑するハヤテ。
生徒会室は今日も平和だ。
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