ハヤテ小説

動画研究部の放課後
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「ハヤ太君」

私は帰ろうとしていたハヤ太君に声をかけた。
ナギはいつものアレだ。

「何でしょう、朝風さん」
「ちょっと付いて来てくれ」

何か言いたそうなハヤ太君を無理やり引っ張っていく。
向かう先は・・・動画研究部の部室だ。
ハヤ太君のおかげで、データが消失してしまったんだし(小説版参照のこと)、少しは部の活動に貢献してもらわないと。



「あ、理沙ちん、ハヤ太君♪」
「連れてきてくれたか」

朝風さんに連れられて動画研究部の部室に行くと、そこにはやはりというか何と言うか、瀬川さんと花菱さんがいました。
これは・・・関わりたくない感じの展開になるのでは?

「で、僕に何の用ですか?」
「君も知っての通り、我々は君のおかげでデータを失ってしまった」

あー、お嬢様のドッペルゲンガーが出て来た時の事ですか。
確かに部室とデータを破壊したのは僕ですが・・・。

「それでね、ハヤ太君。データを少しでも増やすために、部の活動に貢献してほしいの」
「君の責任だし、協力してもらおうか」

やっぱりこういう展開になるんですねー・・・。まぁ、元はと言えば僕のせいですし、協力しましょうか。
どうせ拒否権なんてないでしょうし。

「あ、拒否権はないからな」

・・・やっぱり。

「分かりました。それで僕は何をすればよいのでしょうか」
「これを着てくれ」

へっ?ってこれ・・・白皇の女子制服なんですけど・・・これは僕に女装しろと言いたいのでしょうか。

「あの・・・これはまさか」
「ああ、そのまさかだ。君には女装してもらう。というか、我々の着せ替え人形になってもらおう」
「もちろんハヤ太君の女装姿、しっかり撮らせてもらうよ♡」

・・・冗談抜きで止めて下さい、本当に。
女装はさすがに・・・。

「あ、拒否権なしね♡」
「やらなきゃいけないんですね・・・」
「もちろん!」

この場にお嬢様やマリアさんがいない事がまだ幸いかもしれませんね。
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