ハヤテ小説(長編)

悪霊退治ーin白皇学院旧校舎ー
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プロローグー全ての始まりはー



「ねぇ、今日の夜、肝試ししない?」

突然そう提案したのは、瀬川泉。
「お、どこでやるんだ?」
「うーん・・・旧校舎?」
真っ先に話に乗ってきたのは朝風理沙。そして泉の言葉に一瞬はっとしたのは。
「旧校舎は本当に出るらしいけど・・・」
花菱美希だった。白皇の旧校舎には、実際にお化けとかが出るという。
「私はパス」
「私もパスでいいかしら?」

そう言ったのは、三千院ナギと桂ヒナギク。ナギもヒナギクも、お化けは苦手なのである。
「えー、みんなでやろうよー」
「突然その日にやろうって言われても困るんだけど?」
「そう言いつつ、本当はお化けとか苦手なんじゃないの?」
ヒナギクの言葉を聞き流して、ニヤリと微笑を浮かべ、からかうように言ったのは美希だった。
「なっ!?私がお化け苦手なわけないじゃない。そこまで言うなら、今日行くわ」
「じゃ、ヒナは参加決定だな。ナギはどうしても来ないのか?」
美希の挑発に乗ってしまうヒナギク。本当のところ、強がりなのだが・・・大丈夫なんだろうか・・・。一方で、理沙はどうしてもナギを来させたがっていた。
「私はそういうのは・・・」
「何だ?もしかして、苦手なのか?」
「そういうわけでは・・・!よし、ハヤテが行くなら私も行こう。ハヤテ、どうする?」
「え・・・。えっと・・・」
突然話を振られて戸惑っているのは、綾崎ハヤテ。
「来るの?来ないの?」
「・・・行きます。だから、お嬢様も参加しましょう」
ヒナギクに言われて、行こうと決めたハヤテであった。
「分かった、私も行こう」
ナギが答えたその時。
「何か楽しそうな話してるじゃない」
教室のドアがガラリと開いて入ってきた人物がいた。それは。
「お姉ちゃん!?」
「桂先生!?」
ヒナギクの姉にして、白皇学院の世界史教師、桂雪路その人であった。
「あ、桂ちゃん。桂ちゃんも肝試し参加する?」
「ちなみに場所は旧校舎だ」
早速雪路を誘う泉と理沙。
「旧校舎・・・?うーん・・・行くわ、面白そうだし」
メンバーを見て決めた雪路。
こうして、肝試しをする事が決まった。

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