ハヤテ小説(長編)

気づけば君に恋してた プロローグ
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ーいつからだろう。彼にこんな気持ちを抱くようになったのは。

 
 いつからだろう。その気持ちが何かに気づいたのは。

 
 いつから私は・・・彼に、ハヤ太君に恋をしたのだろうー

















「ハヤ太君」
「何でしょう?」

放課後、帰ろうとしたハヤテを美希が呼び止める。

「これ、ヒナに渡してくれないか?」
「これは・・・生徒会の書類ですか?」

美希の手にある紙束を見たハヤテは、それが生徒会の書類だと何となく気づいた。

「そうよ。ヒナに渡しておいて」
「花菱さんが直接渡せばいいじゃないですか。何で僕に渡すんですか」

ハヤテが当然の疑問をぶつける。
その疑問に美希はこれまた当然のように。

「決まってるじゃないか。生徒会室に行けば仕事を手伝わされるからな」
「え、でもこれ、生徒会の書類なんですよね?」
「ヒナに押し付けられた」

ようやく美希の行動に納得が行く。
美希はこれ以上仕事を押し付けられたくなくて、回避しようとしていた。

「花菱さんも生徒会の人なんですから、仕事を手伝ってはどうですか」
「あんなの出来るわけないじゃないか。そうじゃなくても面倒だし」
「・・・ヒナギクさんの苦労と大変さが身に染みて分かった気がしますよ・・・」

はっきりと言い切った美希を見て、思わずため息をつくハヤテ。
完全に呆れていた。






生徒会室。
ヒナギクはいつものように仕事をしていた。
そこへ、ハヤテがやってくる。

「こんにちは、ヒナギクさん」
「あ、ハヤテ君。どうしたの?」
「いえ、花菱さんからこれを」

ハヤテの手には紙束。
もちろん美希から渡された書類である。

「これは・・・この間私があの子に渡した書類じゃない。何で美希が持ってこないのよ」
「生徒会室に来ると、仕事させられるからと押し付けられました」
「全く・・・美希にはあとできつく言っておかないと。あ、せっかく来たんだし、紅茶でも飲む?」

入れてあげる、と言い、ヒナギクはカップを取り出し紅茶を入れる。
その手つきはもう慣れたものである。

「はい、ハヤテ君」
「ありがとう御座います、ヒナギクさん。・・・おいしいです」
「ふふっ、そう言われると嬉しいわね」

ニッコリと微笑むヒナギク。
彼女の手にも、紅茶の入ったカップがあった。

「しかし・・・大変そうですね。量も多そうですし」

生徒会長の机の上にある大量の書類を見てハヤテは言う。
すると、ヒナギクはため息をついて。

「あの子達が手伝ってくれないから中々減らないのよ・・・。全く、遊んでる暇があったら仕事を手伝って欲しいのに」
「僕も言ったんですけどね・・・生徒会の仕事、手伝ってはと。・・・良ければ僕が手伝いましょうか?」
「え、いいの?じゃあ手伝ってもらうわ」

ヒナギクは、自分の机の上にある書類の一部をハヤテに渡す。
全てのうちの三分の一程だったが、全体の量が量なので、三分の一と言えどもそこそこの量がある。

「じゃ、お願いね」
「任せて下さい」

紅茶を飲み終えた二人は、早速仕事を始めた。
外はいい天気であった。









To be continued...
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