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ファイル漂泊の王の伝説(ラウラ・ガジェゴ・ガルシア著)


・あらすじ
砂漠の王国、キンダの王子ワリードは、自らが開いた詩のコンクールで貧しい絨毯織りに圧倒的な差をもってして負けてしまう。
憎しみに駆られたワリードは、《人類の歴史をすべて織り込んだ絨毯》を作れ、と難題をつきつける。それは、決して成し遂げられない命令のはずであったが…。
運命を問う王子の、奇跡の絨毯を巡るアラビアンファンタジー。

・感想
面白かったです。
いや、久々にのめった感じ。
児童文学ということで、すらすら〜と頭に入ってきました。
ワリード王子は、最初は高慢で嫌なやつなんですが、絨毯織りを死なせてしまったことから、旅に出、沢山のことを学び、だんだんといい感じの青年になっていきます。
やっぱ、こういう人格形成物語って好きですね。
おお…、こんなにちゃんとした奴になって…。ってな具合で、少なからず感動できるし。

ところでこの本は、ワリード王子が無抵抗で殺されるシーンから始まります。ちょっとここのワリードは格好よいので必見ですよ。
(でもないかもしれんが)

なんで無抵抗なのか〜とかはこの本を読んで、はぁー…と感慨深げなため息をこぼしつつ知ってください(笑)

心地よい爽やかさを求める方に(?)おすすめの本です。





【2009.9/20】

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