・あらすじ 上原菜月は38歳。結婚生活にさしたる不満もなく毎日を送っていたのだが…。とある偶然から参加することになった女たちの不思議な集まり。通称、『これでよろしくて?同好会』。些細な人間関係の疑問を老若女女がとことん語らう。 ・感想 やっぱ川上弘美さんはすごいです。このタイトルからして私のツボをつきまくり。見た瞬間即買いに至りました(笑) 主人公はなんてことない普通の専業主婦さんなんですが、考えてることがちょっと独特でおもしろいです。川上さんの小説に出てくる主人公とかって大体そんな感じなのですが、それがごく坦々と過ぎていく話の中でいい味出してるんですよ。しかもその独特っていうのが、何と無く分かる独特さなので、まるでかつおダシのようにうまうまと広がるんです。 うまうま…旨々と。 しかも今回は土井母(土井優の母、土井優というのは主人公の学生時代の彼氏)という強力に魅力的な人まで出ているのでさらに旨味の相乗効果といったところ。 これでよろしくて?同好会の会長みたいな人なのですが、この人が出す議題がなんとも言えずいいかんじなんです。 例えば、 『四十代男性です。妻の漬物の切りかたが細かすぎます。まるでさいの目のようです。長年ずっと言いつづけているのですが、改善されません。どうしたらいいのでしょう』 という議題、ああーあるよね、多分みたいな。 『今日の議題。機嫌のよすぎる男の是非について』 これもこの微妙なかんじがすごく好き。 しかもメンバー達五人はこれについてすごく熱く語ります。 無駄そうでそこがとってもなごやかで居心地が良さそうな場所になってるんですよ。 こんな文章、書けないなー、書けたらいいなー、と毎回思います。こんな雰囲気が好きな人、オススメの本です。 【2010.4/10】 [≫start] [―] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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